HIROSHI WATANABE aka KAITO x AIAIAI TMA-2

テクノの総本山的レーベル「KOMPAKT」より長きに渡りKAITO名義で作品を発表してきており、2016年にはデトロイトの名門レーベル「TRANSMAT」より日本人として初のリリースをした「MULTIVERSE」が話題に。かのDERRICK MAYに“21世紀を代表する伝説的なミュージシャンであり、アーティストだ。”とまで言わしめたHIROSHI WATANABEさんにAIAIAIヘッドホンについてインタビューを実施。インタビュアーにはイベントオーガナイザー/DJとして活躍するDJ SAIMURAさんを招き、世界初のモジュラーシステムヘッドホンAIAIAI TMA-2を組み合わせてみての感想を聞いた。

DJ SAIMURA: 元々はAIAIAIをどこで知ったんですか。

HIROSHI WATANABE: ヨーロッパのほうのDJがこぞって使ってるのを見て知って。一度見たら斬新なデザインが脳裏から離れなくなって。

DJ SAIMURA: ヒロシさんは前モデルのTMA-1から使われてましたが、TMA-2を全パーツ試してみてどうでしたか。

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HIROSHI WATANABE: TMA-2はTMA-1と比べてボディの材質がグレードアップされてたりして品質も良くなってるね。ケーブルプラグとジャックもよりぴったりとしっかり接続される感じで具合が良くなったと思う。
パーツ組み合わせについては、結論から言うと、TMA-2 Young Guru Presetは一番いいバランスでプリセットされてるなと。
すべてのパーツを試してみて、スピーカーユニットはS04がしっくりきて、イヤーパッドも色々試してみたんだけど、まずバランスが良いのがE05。

 

スピーカーユニットは同じにしてイヤーパッドだけ変えていった時に、最初はイヤーパッドでそこまで音は変わらないと思ってたんだけど見事に変わるでしょ。
スピーカーユニットはもちろんだけど、イヤーパッドで随分と音が変わるのでイヤーパッド選びが大事。
E05の良さは適度に低域が抜けて、ハイからローまで気持ちいいバランスに見事にしてくれてるところだね。

レザー素材のE02は低域を逃がさないように作られていて、エネルギッシュに作られているスピーカーユニットS02との組合せが純粋にDJブースでのモニタリングに特化していてDJ Presetに使われてるのは当然かなと。
僕の場合は可能な限りスタジオの環境に近い状態でいつも聴こうと思っているから、DJプレイの時もS04を使っているけど十分にパワーがあるからS02ほど低域が強くなくても全く問題なくDJブースでモニタリング出来てるね。
DJ時のイヤーパッドはプレイ時間の長さや空調などの現場の状況も考慮してE02とE05を使い分けてる。

 

街歩きや移動の時はE05だとサイズが大きいのでサイズが小さいE02に付け替えて、ケーブルは電話が来た時に便利なマイク/リモコンのついたC06を使ってるね。移動時はC06が細くてかさばらずにベスト。

 

DJ SAIMURA: 今は制作でもTMA-2を使ってるんですか。

HIROSHI WATANABE: うん、使ってる。スタジオでは完全にこれ。
たまたまなんだけど僕の使ってるスピーカーの音とS04-E05のバランスが近く、ローもハイも違和感が無くて、TMA-1 Young Guru Editionの頃から使ってるんだけど完全に使い慣れちゃったね。
スタジオ用途でいえば僕はS04の音に慣れちゃってるけどS03の音が好みという人がいてもおかしくないかな。

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DJ SAIMURA: 最新作「MULTIVERSE」の収録曲もこれで作られたんですか。

HIROSHI WATANABE:そうそう。全部AIAIAI TMA-2 Young Guru Presetを使って作ったよ。
全体像を聴きたい時はスピーカーでドーンと音だして聴くんだけど、小さい音でしっかり低域を聴きたい時はヘッドホンに頼ってる。S04は音の輪郭がすごいはっきり聴こえて、本当にこれは使ってて疲れないし装着感も気に入ってる。
今、ヘッドホンは種類もいっぱい出てて、高価格帯の高級ヘッドホンもあるけれどダンスミュージックの制作やリスニングに使うのだったら逆にこれが最適だね。

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HIROSHI WATANABE aka KAITO 使用ヘッドホン
スタジオワーク: TMA-2 Young Guru Preset (S04 – E05 – H71 – C71)
DJ: S04 – E02 – H71 – C71
移動時: S04 – E02 – H71 – C06
ヘッドホンケース: A01, A02

HIROSHI WATANABE aka KAITO (Transmat / Kompakt)

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ドイツ最大のエレクトロニック・レーベルKompaktより長きに渡り日本人アーティストとしてKaito名義の作品を発表する傍ら、ギリシャのKlik Recordsからも作品をリリース。
2002年に制作したKaitoの1stアルバム『Special Life』に収録された「Intension」がFrancois K.のミックスCDに収録されるなど瞬く間に大反響を呼び、14年以上が経過した現在も色褪せることのない名曲として語り継がれている。その後、Kompaktのコンピレーション・アルバムにも収録された表題曲を含む2ndアルバム『Hundred Million Light Years』を発表。この2枚のアルバムで一躍Kaitoの名は世界中に浸透し、バルセロナのSonar Festivalなどのビック・イベントでライヴを披露した。
Kaito名義のオリジナル・アルバムでは常に対になるビートレス・アルバムも制作され、繊細かつ美しい旋律により幅広い音楽ファンに受け入れられている。
3rdアルバム『Trust』に対しての『Trust Less』では更にアコースティックな要素も取り入れ、リスニング機能をより高めた作品となった。
本名のHiroshi Watanabe名義では自身最大のセールスを記録した1stアルバム『Genesis』に続き、2011年に『Sync Positive』を発表。タイトルが示す通り、リスナーを鼓舞させる渾身の作品となっている。
またリミックスを機に交流を深めてきた曽我部恵一との異色コラボレーション・アルバム『Life, Love』ではメランコリックな音像と歌声が溶け合った叙情的なサウンドで新境地を切り拓いている。一方、ニューヨーク在住時代に出会ったグラフィック・デザイナー、北原剛彦とのダウンテンポ・プロジェクトTreadでは、シンプルで柔らかい上音と乾いたビートの融合を絶妙のバランスで確立し、ハウス、テクノ、ヒップ・ホップなどジャンルの壁を越えて多方面から注目を浴びることに。限定生産された5枚のアルバムと4枚のEPは不変の価値を持つ名盤として知られている。
2013年にはKompakt設立20周年を記念して制作された2枚組DJミックス『Recontact』を、更にKaito名義としては4年振りとなるアルバム『Until the End of Time』を発表。新生Kaitoとも言える壮大なサウンドスケープが描かれている。
2016年初頭にはテクノ史に偉大な軌跡を刻んできたデトロイトのレーベルTransmatより日本人としては初となるEP『Multiverse』をリリース。主宰Derrick Mayの審美眼により極端に純度の高い楽曲のみがナンバリングされるため、近年はリリースそのものが限定的となっている中での出来事。EPと同名のアルバムは、さながら宇宙に燦然と煌めく銀河のようなサウンドが躍動する作品となっている。
歴史を創出してきた数多のレーベルを拠点に世界中へ作品を届け続けるHiroshi Watanabe。日本人として前人未到の地へ歩みを進める稀代の音楽家と言えるだろう。

https://twitter.com/hw_aka_kaito
https://www.instagram.com/hw_aka_kaito/
https://www.facebook.com/hiroshiwatanabemusic/


djsaimura
DJ SAIMURA (TECHVANE)
TECHVANEやCLR TOKYOを主宰するなど都内屈指のTechno DJとしてシーンを牽引。またファッションブランドのDJイベントプロデュース等、幅広く活躍。
https://m.mixcloud.com/DJSAIMURA/
https://m.facebook.com/DJSAIMURA.TECHVANE/


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